妊活中、夫婦間で気持ちのすれ違いが起きていること耳にします。
その多くは旦那さんが協力してくれないケースです。これには年代によってもそれぞれ個性があり、話しが通じるケースと、そうでないケースに分かれる印象です。あくまで私見ですが、年代に限らず共通していること、年代別、理系男性についてまとめていきます。
共通している点
彼氏・彼女の時期には、男性は女性の前で立ち振る舞いを非常に気を付けますが、夫婦や実質的なパートナーになった途端、最も甘えられる存在に変わります。隙だらけであることも多く、男性の「後でやる」は1時間後、翌日、1週間後だったりします。また、洗濯物や食器洗い、飲み会の後の連絡など、お互いの決めたルールがあるものの、男性側が守らない、言っても繰り返しルールを破ることで「言っても無駄」と思ってしまうことを多々、耳にします。そうなると何も言わずに後処理を女性がしているケースがほとんどですが、これは決して良い関係性ではありません。夫婦間のルールを守ることは妊活にも大切な要因ですので、もし破った時は…など厳しく対処しても良いでしょう。また、妊活中のアドバイスは医師など専門家の意見を求めるようにしましょう。コミュニケーションが円滑になり、問題解決に向けた具体的な方法が見つかるかもしれません。
その他の共通点
妊活に集中しすぎると、生活全体が妊活に支配されてお互いがストレスを感じてしまうことが多いです。特に、妊活に対する思いや不安は女性の方が強く、パートナーとの温度差に対してストレスを感じる印象があります。お互いにどのような感情を抱えているのか会話ができれば問題はありませんが、比較的男性を責めてしまうような傾向があります。男性は、趣味やリラックスできる時間を大切にしたいこと多く、趣味を否定されると妊活の話題に触れようとしなくなりがちです。その様な傾向がある場合、妊活の話題から少し離れた時間や環境を作るのが効果的です。例えば、二人で楽しめるアクティビティや旅行を計画して、妊活以外のことに目を向けることでリフレッシュに繋がります。雰囲気が改善してきたあたりで「どう思ってるの?」ではなく、「最近どう感じてる?」といった柔らかい質問で対話を始めてみましょう。
20代男性の場合
20代の男性は、比較的体力や精力は高い一方で、妊活や家族計画に対する認識は女性と乖離しやすい場合があります。特に、趣味や二人の時間を優先したい使いたいという気持ちが前面に出やすく、子どもを持つことに対してそれほど強い意識を持っていない傾向があります。一方、仕事の面でも共働きが多いこと、家事の分担は当然で、夫婦間の会話は全体的に多い傾向があります。病院には基本的に2人で受診をしている印象です。
20代男性の対処
比較的協力的な世代ですので、具体的なデータや専門家の話を一緒に聞いて、妊活のプロセスや必要性について理解を深める機会を作ると良いでしょう。共通の趣味を楽しんだり、旅行などを定期的に設けたりして妊活が重荷にならないようにしていくのが有効です。
30代男性の場合
30代の男性はキャリアや家庭生活のバランスを考え始める時期です。多くの男性は、経済的な安定や将来の家族計画について真剣に考え始める頃ですが、妊活に対するプレッシャーや不安も増えがちです。仕事のストレスが原因で、妊活に対して積極的になれないこともあります。また、30代後半になると体力や精力が低下してくる傾向があります。比較的妊活には協力的で、体形の変化を自覚してくるため、食事・運動習慣の指導は受け入れやすいです。
30代男性の対処
30代になると、年齢による妊娠のリスクも少しずつ高まってくるため、現実的なタイムラインを共有することが大切です。ただし、妊活で責めすぎると、性機能障害に陥るリスクもあるので、パートナーの感情や準備状態を注視しつつ進めましょう。30代では体力や体型の変化を感じる世代ですので、生活習慣の改善は重要になります。喫煙や飲酒、食生活、運動習慣を二人で見直し、健康増進の延長で妊活に取り組むと良いでしょう。また、妊活がうまくいかない時期が続くと、30代の男性はプレッシャーや失望感を感じることが増えます。小さなステップや努力に対して感謝を伝えることで、協力的な姿勢を維持しやすくなります。
40代男性の場合
40代になると、精子の遺伝子異常が増加し、体力低下や精力減退は30代の頃よりも顕著になります。妊活以外にも健康面の問題が出てきやすい時期です。また、仕事面では立場の都合により妊活に対して複雑な感情を持つことがあります。しかし、妊活に対しては最も非協力的で、飲酒・喫煙は止められない、食習慣・運動習慣も変えられないと口にする傾向があります。家事も消極的で、夫婦間のストレスを感じやすい世代です。
40代男性の対処
40代では食事や運動、ストレス管理に重点を置き、健康的な生活習慣が一層重要になります。しかし、女性の声が最も響かない世代ですので、医師など専門家と相談するのが必須です。しかし、否定的な意見を発することが多く、なかなか動きません。できるだけ「一緒に」運動や食事改善を行うと良いでしょう。明確に妊娠率が低下するため、現実的なタイムラインを共有し、不妊治療などの選択肢についても話し合うことが重要です。
理系男性の場合
理系の男性は、感情よりも事実や論理を重視することが多いので「世間一般の普通」が通用しません。妊活に関する科学的なデータやエビデンスを共有することが有効です。妊娠の具体的な数字や統計を提示すると、より納得感を持って取り組んでもらえるでしょう。
理系男性の対処
専門家の意見や研究論文を参考にし、具体的な数値や論理を交えて説明します。
- 妊活を「プロジェクト」として捉える
理系の男性は、ステップを踏んで問題を解決する傾向があります。妊活に対しても、段階的に進められる計画を一緒に立てることで、納得して協力してもらいやすくなります。一緒にタイムラインを作成し、何をどの時期に行うかを具体的に決めると良いでしょう。 - 説明にエビデンスが必須 「喫煙が精子の質に与える影響」や「運動がホルモンバランスを改善し、精子の運動性を向上させるメカニズム」など、理論的に説明することで協力を得やすくなります。不妊治療のクリニックや医師のブログを活用すると良いでしょう。
- デジタルツールの活用を提案する 「一緒にこのアプリで排卵日を管理しよう」など、具体的なツールやデジタルアプローチを提案すると、妊活が「データ収集」や「最適化」という感覚で捉えられ、関心を持ちやすくなります。
- 専門家のアドバイスを活用する 理系の男性は、医師や専門家からの意見を重視する傾向があるので、必要であれば専門家との面談や検査を提案すると、より納得して協力してもらえることがあります。医師からの説明は、信頼性が高く、客観的な情報として受け入れやすいです。
終わりに
妊活はお互いの歩み寄りが大切です。基本的にイニシアティブは女性側にあるので、上手く男性をコントロールすることがポイントです。協力頂けない場合は、専門家の力を借りて、一人でストレスを抱えることのない様にしていきましょう。
東京鍼灸京橋
新橋・日本橋エリアで働く鍼灸師です。PCOSや食生活改善に強みあり。授かりに向けて施術を行いつつ、不妊に悩む方に向けて妊活コラムを書いています。
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