子宮内膜が薄いと言われたら|体外受精で妊娠率を高めるためにできること
体外受精(IVF)や胚移植で「内膜が薄いですね」と言われ、不安を感じていませんか?
子宮内膜の厚さは着床に関わる重要な指標の一つですが、数値だけがすべてではありません。
本記事では、内膜が薄くなる原因、西洋医学的治療、そして東洋医学的アプローチまで詳しく解説します。
目次
子宮内膜は何mmあれば良い?
一般的には8mm以上が目安とされ、7mm未満では妊娠率が低下する傾向があると報告されています。
✔ ホルモン受容体の反応性
✔ 三層構造の状態
これらが整って初めて「着床しやすい内膜」と言えます。厚さだけで妊娠が決まるわけではありません。
子宮内膜が薄くなる主な原因
① 血流不足
骨盤内の血流が低下すると、内膜へ十分な栄養と酸素が届かなくなります。
② ホルモン受容体の反応性低下
エストロゲン値が正常でも、受け取る側が反応しにくい場合があります。
③ 掻爬手術・流産手術の既往
内膜基底層のダメージにより再生力が低下することがあります。
④ 慢性子宮内膜炎
炎症が続くことで着床環境が不安定になります。
⑤ 強いストレス・自律神経の乱れ
交感神経優位が続くと子宮動脈血流が低下します。
東洋医学からみた「内膜が薄い」状態
東洋医学では、内膜の厚さは「血」と「腎」の状態と深く関係すると考えます。
単に厚くするのではなく、「育つ力」を高めることが重要です。
① 血虚タイプ
- 月経量が少ない
- 顔色が淡い
- 立ちくらみ
- 眠りが浅い
材料不足タイプ。血を補う施術で内膜の基礎を整えます。
② 瘀血タイプ
- 暗赤色の月経血
- レバー状の塊
- 生理痛が強い
- 下腹部の冷え
巡りの停滞タイプ。骨盤内循環を改善します。
③ 腎虚タイプ
- AMH低下
- 採卵数減少
- 腰のだるさ
- 冷えやすい
生殖力低下タイプ。腎を補いHPO軸を安定させます。
④ 気滞タイプ
- ストレスが強い
- 排卵期の下腹部痛
- イライラ
自律神経緊張タイプ。交感神経を抑制し血流を促します。
体外受精(IVF)周期で移植を繰り返しても結果が出ない場合、
子宮内膜環境の評価が重要です。
体外受精(IVF)と鍼灸の総合解説はこちら
病院で行われる主な治療
- エストロゲン補充療法
- バイアグラ膣剤
- G-CSF療法
- PRP療法
- ERA検査
鍼灸はこれらを否定するものではなく、医療と併走しながら身体の土台を整える目的で行われます。
鍼灸による内膜改善アプローチ
✔ 交感神経活動の抑制
✔ 着床環境の安定
ホルモンを増やすのではなく、ホルモンに反応しやすい身体に整えることが目的です。
採卵周期と移植周期の違い
採卵周期
卵巣優先。刺激により一時的に子宮血流が低下する場合があります。
移植周期
子宮優先。血流と内膜の質を整えることが最重要です。
日常生活でできること
- 体を冷やさない
- 良質なタンパク質を摂取
- 鉄不足対策
- 7時間以上の睡眠
- 激しい運動は避ける
よくある質問
7mmでも妊娠できますか?
可能性はあります。厚さだけで決まるわけではありません。
温めれば厚くなりますか?
血流改善には有効ですが、体質に合わせることが重要です。
鍼は何回くらい必要ですか?
最低でも1周期(週1回程度)が目安です。
まとめ
子宮内膜が薄いと診断されても、身体の土台を整えることで変化が見られるケースは少なくありません。
血流・自律神経・ホルモン受容体の反応を総合的に整え、医療と併走しながら着床しやすい環境づくりを目指しましょう。
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