着床の仕組みを徹底解説|体外受精で妊娠が成立する3つの条件と着床しない原因
目次
はじめに
体外受精で移植を終えたあと、誰もが気になるのが「ちゃんと着床しているのか?」ということです。
しかし実際には、
- 着床はどうやって起こるのか
- 何日目に起こるのか
- なぜ着床しないことがあるのか
を正確に理解している方は多くありません。
この記事では、体外受精における着床の仕組みを医学的視点でわかりやすく解説しながら、
- 着床の流れ
- BT別の変化
- 着床に必要な3つの条件
- 着床しない原因
- 40代で着床率が低下する理由
- 着床率を高めるためにできること
まで、体系的にまとめます。
着床とは?体外受精における基本の仕組み
着床とは、胚盤胞が子宮内膜に接着し、子宮内に潜り込み、母体とつながる現象のことです。
重要なのは、主体は「受精卵(胚)」であるという点です。
受精卵の外側にある栄養外胚葉(trophoblast)が内膜に接着し、酵素を分泌して内膜に侵入していきます。
× 内膜が包み込む
◯ 胚が主体となって侵入する
ただし、侵入を許容する状態に内膜が変化していることが前提です。この変化を脱落膜化(decidualization)といいます。
着床は何日目に起こる?BT別の流れ
※5日目胚盤胞移植を基準に解説
- BT0:胚盤胞を子宮内へ移植
- BT1〜2:内膜に接着準備
- BT2〜3:接着開始
- BT3〜4:侵入(インベージョン)開始
- BT5〜6:hCG分泌開始
- BT7以降:血中hCG検出可能
本格的な着床成立はBT3〜4頃と考えられます。
着床に必要な3つの条件
① 胚の質(染色体正常性)
もっとも重要な要素です。40代で着床率が下がる最大の理由は、染色体異常率の上昇です。
② 子宮内膜の受容能(着床の窓)
内膜には「着床の窓」があり、黄体ホルモンの影響で数日間だけ開きます。
③ 子宮内の血流・炎症環境
- 慢性子宮内膜炎
- 血流不足
- 免疫バランス異常
着床しない原因とは?
- 染色体異常胚
- 内膜のタイミングズレ
- 子宮内炎症
- 免疫過剰反応(NK活性過剰など)
40代で着床率が低下する理由
- 卵子の染色体異常率増加
- ミトコンドリア機能低下
- ホルモン反応性低下
着床における東洋医学的な考え方
西洋医学では「胚の質」「内膜受容能」「ホルモン環境」で説明されます。
東洋医学では、
- 腎
- 血
- 衝任脈
- 瘀血
という視点で捉えます。
① 腎虚
加齢による妊娠率低下は、西洋医学では染色体異常率上昇、東洋医学では腎精不足と捉えます。
② 血虚・血流不足
温かく滞りのない子宮環境が重要です。
③ 瘀血
慢性子宮内膜炎や内膜菲薄は瘀血と関連します。
西洋医学と東洋医学は対立しない
染色体異常は鍼で治せるわけではありません。
しかし、
- 血流
- ホルモン受容性
- 自律神経
- 睡眠の質
は改善可能です。
胚の力を最大限発揮できる環境を整えることが重要です。
着床率を高めるためにできること
① 胚の質向上
- 睡眠
- 血糖コントロール
- ミトコンドリア機能改善
② 内膜環境改善
- 血流改善
- 炎症コントロール
- 適切なホルモン補充
③ 生活習慣最適化
- BMI管理
- 禁煙
- ストレス管理
着床は“奇跡”ではなく“条件”
着床はスピリチュアルな奇跡ではありません。
- 正常な胚
- 適切な内膜
- タイミング
この条件が揃えば妊娠は確率論として起こります。
「原因を分解し、整える」ことが最短ルートです。
まとめ
着床は、
- 胚が主体となって内膜へ侵入する現象
- BT3〜4頃に成立する
- 最大の要因は胚の染色体正常性
内膜だけの問題ではありません。構造を理解し、原因を分解し、整えることが妊娠率向上の近道です。
FAQ
Q1. 着床は何日目?
BT3〜4頃です。
Q2. 着床痛はある?
医学的根拠は明確ではありません。
Q3. 着床出血は必ずある?
全員に起こるわけではありません。
Q4. 着床しない一番の原因は?
染色体異常胚です。
Q5. 40代は着床率が下がる?
正常胚率低下により下がります。









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