着床率を上げるには?体外受精で今すぐ見直すべき7つのポイント
目次
はじめに
体外受精で移植を終えたあと、多くの方がこう考えます。
- できることはもうないのでは?
- あとは運任せなのでは?
- 着床は“奇跡”なのでは?
しかし実際には、着床は確率論です。
そしてその確率は、
- 胚の状態
- 子宮内膜の受容能
- 母体環境
によって変化します。
当院では体外受精周期のサポートを多数行っており、その臨床経験をもとに解説しています。
この記事では、体外受精における着床率を高めるために今すぐ見直すべき7つのポイントを、医学的視点から整理します。
着床率はなぜ上がらないのか?
最も多い誤解は、
「内膜を厚くすればいい」
という単純化です。
実際には、着床率は
- 胚の染色体正常性
- 着床の窓の一致
- 炎症・血流環境
の掛け算で決まります。
どれか1つが欠けても成立しません。
着床率を決める3つの本質
① 胚の質(染色体正常性)
最大の要因です。
特に40代では、着床率低下の主因は染色体異常率の上昇です。
正常胚であれば着床率は大きく上がります。
▶ 詳しくは
40代で着床率が下がる理由はこちら
② 子宮内膜の受容能
内膜には「着床の窓」があります。
厚さだけでなく、
- 血流
- ホルモン反応性
- 炎症の有無
が重要です。
▶ 子宮内膜が薄いと言われた方はこちら
子宮内膜が薄いと言われたら
③ 母体環境(代謝・炎症・自律神経)
慢性的な炎症や血糖不安定は着床環境を悪化させます。
▶ 血糖と妊娠率の関係
インスリン抵抗性とは?
東洋医学で見る「着床できる身体」とは?
西洋医学では、
- 胚の質
- 内膜受容能
- 炎症環境
で説明されます。
一方、東洋医学ではこれを
- 腎(じん)
- 血(けつ)
- 気(き)
という概念で整理します。
これはスピリチュアルではなく、身体機能を別の言語で表現しているだけです。
① 腎 = 卵子の質・加齢
東洋医学で「腎」は、生殖機能や成長、老化と深く関係します。
40代で妊娠率が下がる現象は、
西洋医学:染色体異常率の上昇
東洋医学:腎精の低下
と表現が違うだけで、指している現象は近いものです。
② 血 = 子宮内膜・血流
着床には、
- 十分な血流
- 滞りのない循環
- 炎症のない環境
が必要です。
東洋医学ではこれを「血の充実」と考えます。
血虚や瘀血があると、内膜環境は不安定になります。
③ 気 = 自律神経・ホルモン反応
慢性的なストレスは、
- 交感神経優位
- 子宮血流低下
- 睡眠質低下
を引き起こします。
東洋医学ではこれを「気の巡りの停滞」と表現します。
体外受精で今すぐ見直すべき7つのポイント
① 睡眠時間を7時間以上確保する
成長ホルモン分泌とミトコンドリア機能回復に不可欠です。
② 血糖値の乱高下を防ぐ
糖質制限のやりすぎも逆効果。
▶ PCOSの方はこちら
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?
③ 卵質を下げる嗜好品を控える
カフェイン過多・喫煙・過度な飲酒は影響します。
▶ 詳しくはこちら
卵子の質を悪くする嗜好品3選
④ 子宮血流を改善する
冷え・運動不足・長時間座位は血流低下につながります。
▶ 血流改善の取り組み
卵質改善に向けての取り組み姿勢・運動編
⑤ 慢性炎症を見直す
自覚症状がなくても慢性炎症がある場合があります。
▶ 子宮内膜症について
子宮内膜症について
⑥ ストレスを放置しない
交感神経優位は子宮血流を低下させます。
▶ 詳しくはこちら
不妊とストレスの関係
⑦ 40代は「戦略」を変える
回数勝負ではなく、正常胚率向上を軸に考えます。
▶ 年齢別データはこちら
40代の体外受精成功率データを見る
東洋医学的に見る「着床率を上げる3つの軸」
- 腎を補う → 睡眠・過労回避・回復力強化
- 血を整える → 冷え対策・適度な運動・血流改善
- 気を巡らせる → 呼吸・ストレスコントロール・緊張緩和
生活習慣を整えることそのものが治療になります。
やってはいけないNG習慣
- 極端な糖質制限
- 睡眠不足
- 自己判断でサプリ大量摂取
- 冷え放置
- 過度なネット検索による不安増幅
西洋医学と東洋医学は併用できる
染色体異常を鍼で治すことはできません。
しかし、
- 血流
- 自律神経
- 睡眠
- 炎症環境
は調整可能です。
▶ 体外受精周期の鍼灸活用法
体外受精(IVF)と鍼灸
まとめ
着床率を上げるために必要なのは、
- 正常胚
- 受容能の整った内膜
- 安定した母体環境
です。
着床は奇跡ではありません。
条件が整えば、確率は上がります。
「何を変えればいいか」を明確にすることが、最短ルートです。
体外受精周期で身体を整えたい方は、体外受精と鍼灸の活用法も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 着床率はどのくらい上げられますか?
年齢や胚の状態によって異なりますが、睡眠・血糖・血流・炎症環境の改善により母体側の条件を整えることは可能です。正常胚であれば、環境改善によって着床率が底上げされる可能性があります。
Q2. 着床率を上げるために移植後できることはありますか?
激しい運動や身体を冷やす行為を避け、十分な睡眠と血流を妨げない生活を心がけることが大切です。過度な安静は必要ありません。
Q3. 鍼灸で着床率は上がりますか?
鍼灸が染色体異常を改善することはありません。しかし子宮血流や自律神経バランスを整えることで、内膜環境をサポートする可能性があります。
Q4. 40代でも着床率を上げる方法はありますか?
40代では正常胚率が低下するため、採卵戦略や生活改善による卵質サポートが重要になります。「回数」よりも「質」を意識することがポイントです。
▶ BT別症状の目安はこちら
移植後の症状はいつから出る?









コメント