無精子症とは?原因・検査・治療をわかりやすく解説
「精液検査をしたら精子がいないと言われた」
「無精子症と診断されたけれど、妊娠を目指せるの?」
「精子を作ることができないということ?」
妊活中の男性にとって、
「無精子症」という言葉は非常に大きな不安につながります。
しかし、
無精子症=精子を作ることができない
という意味ではありません。
無精子症には、
- 精子は作られているものの、通り道が塞がっているケース
- 精巣で精子を作る機能そのものが低下しているケース
など、いくつかのタイプがあります。
そのため、
「精子がいない」という検査結果だけで判断するのではなく、なぜ精子が見つからないのかを調べること
が非常に重要です。
この記事では、
- 無精子症とは何か
- 無精子症の主な種類
- 考えられる原因
- 必要になる検査
- 治療方法
- 無精子症でも妊娠を目指せるケース
について、男性不妊の基本からわかりやすく解説します。
無精子症とは?
無精子症(azoospermia)とは、
射出された精液の中に精子が認められない状態を指します。
単純に顕微鏡で一度確認して「精子が見えなかった」というだけではなく、
検査した精液を遠心して沈殿物(沈渣)まで確認しても精子が認められない場合に、無精子症と判断されます。
つまり、
「精液が出ているのに、その中に精子が確認できない」
という状態です。
一方で、
精液そのものが少ない「乏精液症」や、
精子の数が少ない「乏精子症」とは意味が異なります。
例えば、
- 精子が少ない → 乏精子症
- 精子の運動率が低い → 精子無力症(無力精子症)
- 精子が確認できない → 無精子症
というように、それぞれ状態が異なります。
男性不妊では、
精子の「数・運動率・形態」だけでなく、
精子そのものが存在しているかどうか
も重要な情報になります。
無精子症=精子を作れない、ではない
ここは無精子症について理解するうえで、
最も重要なポイントです。
精子は精巣で作られたあと、
精巣上体を通り、精管などを経由して射精時に精液中へ出てきます。
そのため、
「精子を作る場所」に問題がある場合と、
「精子が通る道」に問題がある場合
では、無精子症になる仕組みがまったく異なります。
例えば、
精巣では精子が作られていても、
精管などが塞がっていれば、精子は精液中へ出てくることができません。
逆に、
精子を通す道に問題がなくても、
精巣で精子を十分に作れていなければ、精液中に精子が確認できないことがあります。
つまり、
「精子がいない」のではなく、「精液の中まで精子が届いていない」ケースもある。
ということです。
この違いを見極めることが、
その後の治療方針を考えるうえで非常に重要になります。
無精子症は大きく2種類に分けられる
無精子症は、大きく分けると以下の2つのタイプがあります。
- 閉塞性無精子症(OA)
- 非閉塞性無精子症(NOA)
それぞれの違いを簡単に説明すると、
| 種類 | 主な状態 |
|---|---|
| 閉塞性無精子症 | 精子は作られているが、精子の通り道に問題がある |
| 非閉塞性無精子症 | 精巣で精子を作る機能そのものに問題がある |
もちろん、実際の診断ではこれほど単純ではなく、
精液量・精巣の大きさ・FSHなどのホルモン値・既往歴・身体所見
などを組み合わせて原因を推測していきます。
そのため、
「精液検査で精子がいなかった」という結果だけで、
すぐに「精子を作れない」と考える必要はありません。
① 閉塞性無精子症(OA)とは?
閉塞性無精子症とは、
精子を作る機能は比較的保たれているものの、精子が通る経路に閉塞があることで精液中に精子が出てこない状態
です。
イメージとしては、
「工場では精子を作っているけれど、出荷する道路が塞がっている」
という状態です。
考えられる原因には、
- 精管の先天的な欠損
- 精管の閉塞
- 精巣上体の閉塞
- 過去の感染や炎症
- 手術などによる精路障害
などがあります。
閉塞性無精子症では、
精巣内で精子が作られている可能性があるため、
精子を採取して生殖補助医療につなげられるケースがあります。
また、原因によっては、
閉塞を解除する手術などが治療選択肢になる場合もあります。
② 非閉塞性無精子症(NOA)とは?
非閉塞性無精子症(NOA)は、
精子の通り道が塞がっていることが主な原因ではなく、精巣で精子を作る機能が大きく低下している状態
です。
こちらは、
「道路は通れるけれど、工場で精子を十分に作れていない」
と考えるとイメージしやすいでしょう。
原因としては、
- 染色体異常
- Y染色体微小欠失
- 精巣の発育・機能異常
- 精巣へのダメージ
- ホルモンの異常
- 原因が特定できないケース
などがあります。
特に非閉塞性無精子症では、
「精巣の中に精子を作っている場所が残っているか」
が重要になることがあります。
そのため、必要に応じて専門施設で詳しい検査を行い、
精巣内から精子を回収できる可能性を検討します。
AUA/ASRMのガイドラインでも、無精子症では精液量・身体診察・FSHなどを用いて、まず閉塞によるものなのか、精子形成障害によるものなのかを評価することが推奨されています。
無精子症は「もう妊娠できない」という意味ではない
無精子症と聞くと、
「精子がないなら、妊娠は無理なのでは?」
と考えてしまう方も少なくありません。
しかし、
無精子症と診断された時点で妊娠の可能性がすべてなくなるわけではありません。
閉塞性無精子症では、
精子が作られている場合があるため、
精子を採取して顕微授精(ICSI)などの生殖補助医療につなげられることがあります。
また、非閉塞性無精子症でも、
精巣内の一部に精子形成が残っている場合には、
精子を探して採取する治療が検討されることがあります。
ただし、
すべての無精子症で精子が採取できるわけではありません。
だからこそ、
「無精子症だから終わり」と考えるのではなく、
まず原因を正確に調べること
が大切です。
無精子症と診断されたら、自己判断で生活習慣だけを改善するのではなく、男性不妊を専門とする泌尿器科・生殖医療施設で原因を詳しく調べることが重要です。
無精子症の主な原因
無精子症の原因は一つではありません。
大きく分けると、
精子が通る道に問題がある場合と、
精子を作る機能に問題がある場合があります。
さらに、先天的な原因だけでなく、感染・手術・ホルモン異常・遺伝的な要因などが関係することもあります。
① 精管や精路の閉塞
閉塞性無精子症では、
精巣で精子が作られていても、精子が通る経路が塞がっていることで精液中に精子が出てきません。
原因としては、
- 精管の先天的な欠損
- 精管や精巣上体の閉塞
- 過去の感染や炎症
- 鼠径部などの手術歴
- 精管結紮術(パイプカット)
などがあります。
この場合、
「精子を作る機能」と「精子を外へ運ぶ機能」は別の問題
として考える必要があります。
そのため、閉塞の原因や場所によっては、
精路を再建する手術や精子採取などが治療の選択肢になります。
② 先天的な精管欠損
生まれつき精管が形成されていない、
先天性両側精管欠損(CBAVD)
も無精子症の原因になります。
精管は、精巣で作られた精子を射精時に運ぶための重要な通り道です。
そのため、両側の精管が欠損していると、
精子が精液中へ到達できません。
CBAVDでは、
CFTR遺伝子との関連
が知られているため、遺伝学的評価が検討されることがあります。
このようなケースでは、
「精巣で精子が作られていない」のではなく、
精子を運ぶ経路そのものが形成されていない
ことがポイントです。
③ 精巣で精子を作る機能の低下
非閉塞性無精子症(NOA)では、
精子の通り道が塞がっていることよりも、
精巣で精子を作る機能の低下
が問題になります。
精子形成が低下する原因には、
- 染色体異常
- Y染色体微小欠失
- 精巣の発育異常
- 精巣への外傷
- 精巣炎などの感染症
- 精巣の手術歴
- 停留精巣
- 原因不明の精子形成障害
などがあります。
NOAでは、
精巣の中で精子が作られている場所が一部でも残っているか
が、その後の治療方針を考えるうえで重要になります。
④ 染色体異常・遺伝的な原因
無精子症の一部には、
染色体や遺伝子の異常が関係しています。
代表的なものの一つが、
クラインフェルター症候群(47,XXY)
です。
また、
Y染色体微小欠失
によって精子形成が低下することもあります。
特に非閉塞性無精子症では、
染色体検査やY染色体微小欠失検査が治療方針を考えるうえで重要になる場合があります。
遺伝的な原因が疑われる場合は、
検査結果によって今後の治療だけでなく、
子どもへの遺伝に関する情報
についても専門家から説明を受けることが大切です。
⑤ ホルモンの異常
精子を作るためには、
脳から精巣へ適切なホルモン刺激が伝わる必要があります。
この仕組みには、
- 視床下部
- 下垂体
- 精巣
が関係しています。
特に、
FSH・LH・テストステロン
などのホルモンを確認することで、精子形成障害の原因を推測できることがあります。
例えば、視床下部や下垂体からのホルモン刺激が不足する
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
では、精子形成が低下することがあります。
このタイプでは、
原因に応じたホルモン治療によって精子形成が回復する可能性があります。
⑥ テストステロン製剤やアナボリックステロイド
男性ホルモンであるテストステロンは、
男性の身体づくりや性機能に関わる重要なホルモンです。
しかし、
妊活中に外からテストステロンを投与することには注意が必要です。
外因性テストステロンによって血液中のテストステロン濃度が高くなると、
脳から精巣へ送られるFSH・LHの刺激が抑制されることがあります。
その結果、
精巣内での精子形成が低下し、
乏精子症や無精子症につながる場合があります。
同様に、
筋肉増強目的などで使用されるアナボリックステロイドも、
精子形成を抑制する可能性があります。
妊活中にテストステロン製剤や筋肉増強目的のホルモン製剤を使用している場合は、自己判断で中止・継続するのではなく、必ず主治医や男性不妊を専門とする医師に相談しましょう。
無精子症の検査は何をする?
無精子症が疑われた場合、
「精子がいない」という結果だけで原因を判断することはできません。
そのため、
精液検査を繰り返しながら、身体所見・ホルモン・必要に応じて遺伝学的検査などを組み合わせて原因を調べます。
主な検査には、
- 精液検査
- 精液量の確認
- 精巣・陰嚢の診察
- ホルモン検査
- 染色体検査
- Y染色体微小欠失検査
- 必要に応じた遺伝子検査
- 超音波検査などの画像検査
があります。
まずは精液検査を再確認する
無精子症と診断された場合、
一度の精液検査だけで結論を出さず、再検査を行うことが重要
です。
精子は常に一定の状態で作られているわけではなく、
採取条件や体調などによって検査結果が変動することがあります。
また、無精子症では、
通常の顕微鏡観察だけでなく、
遠心後の沈渣を確認して、わずかな精子が存在しないかを確認する
ことが重要になります。
もしごく少数でも精子が確認されれば、
「無精子症」ではなく、
極度の乏精子症(cryptozoospermia)
として扱われる場合があります。
この違いは、
その後の治療方針を考えるうえでも重要です。
ホルモン検査では何を見る?
無精子症の原因を調べる際には、
血液検査でホルモンの状態を確認することがあります。
代表的なのが、
- FSH
- LH
- 総テストステロン
- プロラクチン
などです。
特にFSHは、
精子形成機能を推測するための重要な情報の一つです。
ただし、
FSHの値だけで「精子が作れる・作れない」と断定することはできません。
精液検査の結果や精巣の大きさ、既往歴などと合わせて総合的に判断します。
無精子症では「精子がいない」という結果よりも、「なぜいないのか」を調べることが重要です。
無精子症は治療できる?
無精子症と診断された場合、
「もう妊娠を目指すことはできないのではないか」
と不安になる方も少なくありません。
しかし、
無精子症と診断されたことだけで、妊娠の可能性がなくなるわけではありません。
重要なのは、
- 閉塞性無精子症なのか
- 非閉塞性無精子症なのか
- ホルモン異常があるのか
- 精巣内に精子形成が残っている可能性があるのか
などを詳しく調べ、
原因に合わせて治療方針を決めることです。
無精子症の治療は、
「薬を飲めば治る」という単純なものではありません。
原因によっては手術や精子採取、生殖補助医療などを組み合わせて治療を進めていきます。
① ホルモン異常が原因の場合
無精子症の中には、
脳の視床下部や下垂体から精巣へ十分なホルモン刺激が伝わっていないことが原因となっているケースがあります。
代表的なのが、
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
です。
この場合は、
- FSH
- LH
- テストステロン
などの状態を確認しながら、
原因に応じてホルモン治療を行うことがあります。
適切な治療によって精子形成が回復する可能性があるため、
ホルモン異常が疑われる場合は、精子を採取する前に原因を治療できないか検討すること
が重要です。
注意:
妊活中の男性が自己判断でテストステロン製剤を使用するのは避けましょう。
外からテストステロンを投与すると、FSH・LHが抑制され、精子形成が低下することがあります。
② 閉塞性無精子症の場合
閉塞性無精子症では、
精巣で精子が作られている可能性があります。
そのため、
「精子を作る機能を回復させる」ことよりも、「精子を取り出す」「精子の通り道を再建する」
ことが治療の中心になる場合があります。
原因によっては、
- 精路再建術
- 精巣上体からの精子採取
- 精巣からの精子採取
などが検討されます。
例えば、
精管の閉塞が原因であれば、
閉塞部位や原因によって精路をつなぎ直す手術が選択肢になることがあります。
一方、
生殖補助医療を利用する場合には、
精巣や精巣上体から採取した精子を顕微授精(ICSI)に使用することもできます。
AUA/ASRMでは、閉塞性無精子症で外科的に精子を採取する場合、精巣または精巣上体からの採取が選択肢とされています。
③ 非閉塞性無精子症(NOA)ではどうする?
非閉塞性無精子症では、
精子の通り道が塞がっているのではなく、
精巣での精子形成が大きく低下している
ことが問題になります。
そのため、
閉塞性無精子症とは治療方針が大きく異なります。
NOAでは、
精巣全体で精子が作られていないように見えても、
精巣の一部にだけ精子形成が残っていることがあります。
そのような場合に検討される代表的な方法が、
micro-TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)
です。
micro-TESEとは?
micro-TESEとは、
手術用顕微鏡を使いながら精巣内を確認し、精子が存在する可能性のある精細管を探して組織を採取する方法
です。
通常の精子採取では、
精巣の一部から組織を採取します。
しかしNOAでは、
精子形成が精巣全体に均一に存在しているとは限りません。
そこで顕微鏡を使用し、
精子形成が残っている可能性のある部分を探しながら採取する
ことを目指します。
AUA/ASRMでは、NOAの男性が精子採取を行う場合、micro-TESEを推奨しています。EAUの2025年ガイドラインでも、NOAに対する精子採取ではmicro-TESEが推奨されています。
ただし、
micro-TESEを行えば必ず精子が見つかるわけではありません。
また、手術には出血・感染・精巣機能への影響などのリスクがあります。
そのため、検査結果や遺伝学的背景などを踏まえて、専門医と十分に相談して治療方針を決める必要があります。
精子が見つかったらどうする?
無精子症の男性から精子を採取できた場合、
その精子を使って生殖補助医療を行うことがあります。
代表的なのが、
顕微授精(ICSI)
です。
顕微授精では、
卵子1個に対して精子1個を選び、
顕微鏡下で卵子へ注入します。
そのため、
射出精液中に十分な数の精子が存在しない場合でも、採取できた精子を利用して治療を進められるケースがあります。
AUA/ASRMでは、外科的に採取した精子について、状態に応じて新鮮精子または凍結精子をICSIに使用できるとしています。
「精液中に精子がいない」ことと、「体内のどこにも精子が存在しない」ことは同じではありません。
これが無精子症を理解するうえで、とても重要なポイントです。
遺伝学的検査が重要になることも
非閉塞性無精子症では、
染色体異常やY染色体微小欠失などが原因になっていることがあります。
そのため、
- 染色体検査(核型検査)
- Y染色体微小欠失検査
- 必要に応じた遺伝学的検査
などが検討されます。
特に、
精子形成障害が疑われる無精子症では、
こうした検査結果が治療方針を決めるうえで重要になります。
また、遺伝的な原因が判明した場合には、
その情報が将来の子どもに関係する可能性
についても説明を受けることがあります。
必要に応じて遺伝カウンセリングを受けながら、
夫婦で治療について考えていくことが大切です。
無精子症の場合、いつ専門医に相談する?
「もう少し様子を見てから」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、
精液検査で無精子症を指摘された場合は、早めに男性不妊を専門とする泌尿器科や生殖医療施設へ相談することが重要です。
特に、
- 2回以上の精液検査で精子が確認できない
- 精巣が小さいと言われた
- FSHが高い
- 過去に停留精巣の手術を受けた
- 精巣炎や精巣の外傷歴がある
- 鼠径部・陰嚢周辺の手術歴がある
- テストステロン製剤を使用している
- 抗がん剤や放射線治療を受けたことがある
といった場合は、原因を詳しく調べる価値があります。
EAUでは、遠心後の沈渣でも精子が確認できない状態について、2回連続の精液検査でNOAを確認し、病歴・ホルモン・遺伝学的検査・陰嚢超音波などを含めた包括的な評価を推奨しています。
無精子症に鍼灸はできる?
無精子症と診断された場合、
「鍼灸で精子を作れるようになりますか?」
と考える方もいるかもしれません。
ここは非常に大切なので、明確にしておきます。
鍼灸は、閉塞した精路を開通させたり、染色体異常を治療したり、無精子症そのものを直接治療するものではありません。
無精子症の原因が、
- 精路閉塞
- 染色体異常
- Y染色体微小欠失
- 重度の精子形成障害
などである場合、
まずは男性不妊専門医による診断と治療が優先されます。
一方で、
妊活中の身体づくりという観点では、
- 睡眠
- ストレス
- 自律神経
- 身体の緊張
- 生活リズム
などを整えることを目的として、
鍼灸を併用するという考え方はあります。
つまり、
「無精子症を鍼灸で治す」のではなく、「必要な医療を受けながら、妊活中の身体環境を整える」
という位置づけです。
無精子症の治療では、原因によって手術・ホルモン治療・精子採取・顕微授精など専門的な治療が必要になるため、鍼灸だけで解決しようとせず、医療機関と連携して進めることが大切です。
無精子症と診断されたら、まず知っておきたいこと
無精子症という結果を見ると、
「自分には精子がない」
「子どもを持てない」
「もう治療できない」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、
無精子症は原因によって治療方法も、その後の選択肢も大きく異なります。
精子の通り道が塞がっているだけなら、
精路再建や精子採取によって治療できる可能性があります。
ホルモン異常が原因なら、
ホルモン治療によって精子形成が回復する可能性があります。
非閉塞性無精子症でも、
精巣内に残っている精子をmicro-TESEで探す治療が検討されることがあります。
だからこそ、
「無精子症」という言葉だけで未来を決めつけないこと
が大切です。
無精子症で大切なポイント
- 無精子症=精子を作れない、とは限らない
- 閉塞性と非閉塞性で治療方法が異なる
- ホルモン異常が原因なら治療できる場合がある
- NOAではmicro-TESEが検討される
- 採取した精子をICSIに使用できる場合がある
- 染色体・Y染色体などの検査が必要になることがある
- 自己判断でテストステロンを使用しない
- 早めに男性不妊専門医へ相談する
まとめ
無精子症とは、
射出された精液中に精子が認められない状態
です。
しかし、
無精子症だからといって、
「精子を作ることができない」
「妊娠を目指せない」
と決まったわけではありません。
重要なのは、
- 閉塞性無精子症なのか
- 非閉塞性無精子症なのか
- ホルモン異常があるのか
- 遺伝的な原因があるのか
- 精巣内に精子形成が残っている可能性があるのか
を詳しく調べることです。
そして原因に応じて、
- ホルモン治療
- 精路再建術
- 精巣・精巣上体からの精子採取
- micro-TESE
- 顕微授精(ICSI)
などの治療を検討します。
妊活では女性側の治療に注目が集まりやすいですが、
男性側の検査も妊娠への道筋を考えるうえで非常に重要です。
精液検査で「精子がいない」と言われた場合でも、
一人で悩み続ける必要はありません。
まずは男性不妊を専門とする医療機関で、
「なぜ精子が見つからないのか」
を調べることから始めてみましょう。
よくある質問(FAQ)
無精子症でも妊娠できますか?
はい、可能性があります。
無精子症の原因によっては、精子が精巣内で作られている場合があり、精巣や精巣上体から精子を採取して顕微授精(ICSI)に使用できることがあります。
ただし、すべてのケースで精子を採取できるわけではありません。
無精子症は治りますか?
原因によって異なります。
ホルモン異常が原因の場合には、ホルモン治療によって精子形成が回復することがあります。
閉塞性無精子症では、精路再建術や精子採取が検討されることがあります。
一方、重度の精子形成障害では、治療によって精子形成を回復させることが難しい場合もあります。
無精子症ならmicro-TESEを受ければ精子が見つかりますか?
必ず見つかるわけではありません。
micro-TESEは、非閉塞性無精子症に対して精巣内に残っている精子を探すために行われますが、精子を回収できないケースもあります。
染色体検査やY染色体微小欠失検査などの結果によっては、精子採取の可能性が極めて低い、または推奨されない場合もあります。
無精子症でも精子を作っている可能性はありますか?
あります。
特に閉塞性無精子症では、精巣で精子が作られていても、精子の通り道が塞がっていることで精液中に精子が出てこない場合があります。
非閉塞性無精子症でも、精巣の一部に精子形成が残っているケースがあります。
テストステロンを飲んだり注射したりすると精子が増えますか?
妊活中の男性では注意が必要です。
外からテストステロンを投与すると、脳から精巣へのFSH・LH刺激が抑えられ、精子形成が低下することがあります。
妊活中にテストステロン製剤を使用している場合は、自己判断で変更せず、必ず医師に相談してください。
無精子症の場合、どの病院に行けばいいですか?
男性不妊を専門とする泌尿器科や、生殖医療を専門とする医療機関への相談がおすすめです。
無精子症では、精液検査だけでなく、身体診察・ホルモン検査・遺伝学的検査などを組み合わせて原因を調べることがあります。
無精子症に鍼灸は効果がありますか?
鍼灸は、無精子症の原因となっている精路閉塞や染色体異常などを直接治療するものではありません。
一方で、睡眠・ストレス・自律神経・身体の緊張など、妊活中の身体環境を整える目的で、医療機関での治療と併用することは考えられます。
無精子症と診断された場合は、まず男性不妊専門医による原因の評価と治療を優先することが大切です。
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「精子がいない」と言われると、
この先どうすればいいのか不安になると思います。
しかし、無精子症にはさまざまな原因があり、
原因によって治療方法も、その後の選択肢も変わります。
まずは男性不妊を専門とする医療機関で、
「なぜ精子が見つからないのか」を確認することが大切です。
当院では男性の妊活に対する身体づくりもサポートしています
- 睡眠・生活リズムの見直し
- 自律神経の調整
- 身体の緊張や疲労へのアプローチ
- 妊活中のコンディショニング
鍼灸は無精子症そのものを治療するものではありませんが、
必要な医療を受けながら、
妊活を続けるための身体環境を整えるサポート
を行っています。
※無理な勧誘は一切ありません









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