子宮筋腫とは?
子宮筋腫とは、子宮の筋肉からできる良性の腫瘍です。
子宮筋腫は珍しい病気ではなく、特に30代~40代の女性に多くみられます。
小さな筋腫で症状がない場合も多く、婦人科の検査や妊活中の超音波検査などで偶然見つかることもあります。
「腫瘍」と聞くと不安になる方もいるかもしれませんが、子宮筋腫の多くは良性で、子宮筋腫そのものが直接命に関わる病気というわけではありません。
ただし、筋腫ができる場所や大きさによっては、月経や日常生活に影響したり、妊娠・出産に関係したりすることがあります。
ポイント:
子宮筋腫は「あるかないか」だけではなく、どこにできているのか、どのくらいの大きさなのか、子宮の内側に影響しているのかを見ることが大切です。
子宮筋腫はどこにできる?3つの種類
子宮筋腫は、子宮のどの部分にできるかによって大きく3つに分けられます。
- 粘膜下筋腫:子宮の内側に向かってできる筋腫
- 筋層内筋腫:子宮の筋肉の中にできる筋腫
- 漿膜下筋腫:子宮の外側に向かってできる筋腫
同じ「子宮筋腫」でも、できる場所によって症状や妊娠への影響が異なります。
粘膜下筋腫
粘膜下筋腫は、子宮内膜に近い場所から子宮の内側に向かって発育する筋腫です。
筋腫が小さくても子宮腔の形に影響しやすく、過多月経や不正出血の原因になることがあります。
また、妊娠を希望する場合には、子宮腔の形を変化させることが妊娠に関係する可能性があるため、筋腫の位置や大きさを詳しく確認することが重要です。
筋層内筋腫
筋層内筋腫は、子宮の筋肉の中にできる筋腫です。
子宮筋腫の中でも比較的よくみられるタイプで、大きくなると子宮の形を変化させたり、月経量の増加や月経痛などにつながったりすることがあります。
筋層内筋腫については、筋腫の大きさや位置、子宮腔への影響などによって妊娠への意味合いが変わるため、「筋層内筋腫がある=妊娠できない」と考える必要はありません。
漿膜下筋腫
漿膜下筋腫は、子宮の外側に向かって発育する筋腫です。
子宮の内側への影響が比較的小さいため、筋腫があっても月経への影響が少ない場合があります。
一方で、大きくなると周囲の臓器を圧迫し、腹部の張りや圧迫感、頻尿などの症状につながることがあります。
子宮筋腫でみられる症状
子宮筋腫があっても、必ず症状が出るわけではありません。
筋腫の大きさや場所、数などによって症状は異なります。
代表的な症状には、次のようなものがあります。
- 月経量が多い(過多月経)
- 月経が長く続く
- 月経痛が強くなる
- 不正出血
- 貧血
- 下腹部の張り・圧迫感
- 腰痛
- 頻尿
- 便秘
- 妊娠しにくい
特に注意したいのが月経量の増加と貧血です。
子宮筋腫によって月経量が増えると、鉄欠乏性貧血につながることがあります。
「以前より生理の量が明らかに増えた」「生理が長くなった」「健康診断などで貧血を指摘された」といった場合には、婦人科で相談してみましょう。
子宮筋腫ができる原因は?
子宮筋腫がなぜできるのか、その詳しい原因は完全にはわかっていません。
ただし、子宮筋腫の発育には女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンが関係すると考えられています。
そのため、女性ホルモンの影響を受ける時期に筋腫が大きくなり、閉経後には縮小することがあります。
また、遺伝的な要因など、複数の要素が関係していると考えられています。
「何か悪い生活習慣をしたから子宮筋腫ができた」という単純なものではありません。
子宮筋腫は大きさだけで判断できない
子宮筋腫について考えるとき、「何cmありますか?」という大きさは重要な情報の一つです。
しかし、大きさだけで症状や妊娠への影響を判断することはできません。
例えば、小さな粘膜下筋腫が子宮腔に影響している場合と、比較的大きな漿膜下筋腫が子宮の外側に向かって発育している場合では、意味合いが異なります。
そのため、検査では筋腫の大きさだけでなく、
- どこにできているか
- 子宮の内側に影響しているか
- いくつあるか
- 症状があるか
- 妊娠を希望しているか
などを総合的に確認することが大切です。
子宮筋腫がある=妊娠できない、ではありません
子宮筋腫は、できる場所や大きさによって妊娠への影響が異なります。
そのため、筋腫が見つかっただけで「妊娠できない」と決めつける必要はありません。
では、子宮筋腫は実際に妊娠や不妊治療にどのような影響を与えるのでしょうか?
次の章では、子宮筋腫と妊娠・不妊の関係について、筋腫の種類や位置による違いを含めて詳しく解説します。
子宮筋腫は妊娠に影響する?
子宮筋腫があると、「妊娠しにくくなるのでは?」と心配になる方も多いと思います。
実際に子宮筋腫は不妊症と関連することがありますが、子宮筋腫がある人すべてが妊娠しにくくなるわけではありません。
妊娠への影響を考えるときに特に重要なのが、筋腫がどこにできているか、そして子宮の内側(子宮腔)の形に影響しているかという点です。
筋腫の種類や大きさ、数だけでなく、年齢、排卵の状態、卵管の状態、卵巣予備能、男性側の因子なども含めて考える必要があります。
妊娠への影響が特に考えられる「粘膜下筋腫」
子宮筋腫の中でも、妊娠との関係を考えるうえで特に重要なのが粘膜下筋腫です。
粘膜下筋腫は子宮の内側に向かって発育するため、筋腫の大きさがそれほど大きくなくても、子宮腔の形に影響することがあります。
子宮腔が変形すると、受精卵が子宮内膜に着床する環境に影響する可能性があります。
また、粘膜下筋腫では過多月経や不正出血などの症状も起こりやすく、妊娠を希望する場合には、筋腫の位置や子宮腔への突出の程度を詳しく確認することが重要です。
「何cmあるか」だけではなく「子宮の内側に影響しているか」が重要
子宮筋腫では、大きさだけを見て妊娠への影響を判断することはできません。
特に子宮腔を変形させているかどうかは、妊娠を希望する場合に重要なポイントになります。
筋層内筋腫は妊娠に影響する?
筋層内筋腫は、子宮の筋肉の中にできる筋腫です。
筋層内筋腫については、妊娠への影響が一律に決まっているわけではありません。
特に重要なのは、筋腫によって子宮腔の形が変化しているかどうかです。
子宮腔を変形させる筋層内筋腫では、妊娠への影響を考慮して治療を検討することがあります。
一方で、子宮腔を変形させていない筋層内筋腫については、筋腫の大きさだけを理由に手術すれば妊娠しやすくなる、と単純に考えることはできません。
実際、ASRMのガイドラインでも、粘膜下筋腫や子宮腔を変形させる筋層内筋腫を除いて、筋腫の大きさ・数・位置と妊娠率低下との明確な関係については十分なエビデンスがないとされています。
漿膜下筋腫は妊娠に影響する?
漿膜下筋腫は、子宮の外側に向かって発育する筋腫です。
子宮の内側への影響が比較的小さいため、漿膜下筋腫を取り除くことで妊娠率が改善するという明確なエビデンスはありません。
そのため、妊娠を希望しているからという理由だけで、すべての漿膜下筋腫を手術するわけではありません。
ただし、筋腫が非常に大きい場合や、骨盤内の構造を大きく変化させている場合などには、別の観点から治療を検討することがあります。
子宮筋腫があると流産しやすい?
子宮筋腫と妊娠経過の関係についても研究されていますが、すべての子宮筋腫が流産リスクを高めると単純に考えることはできません。
特に、子宮腔を変形させる筋腫については妊娠経過への影響が考えられる一方、子宮腔を変形させない筋腫については、筋腫の大きさや数だけで流産リスクを判断することはできません。
そのため、「筋腫があるから妊娠前に必ず手術をする」という考え方ではなく、筋腫の位置や子宮腔への影響、症状、年齢、これまでの妊娠歴などを総合して判断することが大切です。
子宮筋腫があっても自然妊娠できる?
はい。
子宮筋腫があっても自然妊娠することは可能です。
子宮筋腫があるからといって、すぐに体外受精などの生殖補助医療が必要になるわけではありません。
一方で、筋腫の位置や子宮腔への影響、年齢、妊活期間、卵管の状態、排卵状態、男性側の因子などによっては、早めに不妊検査や治療を検討した方がよい場合もあります。
特に35歳以上では、妊娠を希望しているにもかかわらずなかなか妊娠しない場合、子宮筋腫だけに原因を求めず、夫婦双方について早めに検査を受けることが大切です。
子宮筋腫がある場合、体外受精はできますか?
子宮筋腫があっても、体外受精を行うことは可能です。
ただし、体外受精を行う前に筋腫の治療が必要かどうかは、筋腫の場所や大きさ、子宮腔への影響などによって異なります。
特に、子宮腔を変形させる粘膜下筋腫や筋層内筋腫については、妊娠への影響を考慮して治療を検討することがあります。
一方で、子宮腔を変形させていない筋腫については、妊娠率を高める目的だけで手術を行うことが必ずしも推奨されるわけではありません。
「筋腫があるから手術してから体外受精」ではなく、「その筋腫が妊娠にどの程度影響すると考えられるか」を確認することが重要です。
子宮筋腫の検査・診断
子宮筋腫は、婦人科での診察や超音波検査によって発見されることが多い病気です。
経腟超音波検査
経腟超音波検査は、子宮筋腫の位置や大きさ、個数などを確認するために行われる基本的な検査です。
妊活中の場合には、筋腫が子宮内膜や子宮腔にどのような影響を与えているのかを確認することも重要になります。
MRI検査
筋腫が大きい場合や、手術を検討する場合などには、MRI検査を追加することがあります。
MRIでは、筋腫の位置や大きさ、数などをより詳しく確認できます。
特に複数の筋腫がある場合や、手術方法を検討する場合には、治療方針を決めるための重要な情報になります。
子宮鏡検査など
子宮の内側にできる粘膜下筋腫については、子宮鏡検査などを用いて子宮腔の状態を確認することがあります。
日本産科婦人科学会のガイドラインでは、粘膜下筋腫に対する子宮鏡下手術を検討する際、経腟超音波やMRIだけでは判断が難しいケースもあるため、子宮鏡による評価が重要とされています。
子宮筋腫の検査で確認したいポイント
妊娠を希望している場合、単に「子宮筋腫があります」と診断されるだけではなく、次のような点を確認しておくとよいでしょう。
- 筋腫はどこにあるのか
- 大きさはどのくらいか
- いくつあるのか
- 子宮腔を変形させているのか
- 子宮内膜に影響しているのか
- 過多月経や貧血などの症状があるのか
- 今後の妊娠・出産に影響する可能性があるのか
これらを確認することで、経過観察でよいのか、薬物療法を検討するのか、手術を考えるのか、妊活をどのように進めるのかを判断しやすくなります。
子宮筋腫と妊活では「筋腫を消すこと」だけが目的ではありません
妊娠を希望する場合は、筋腫の有無だけで治療方針を決めるのではなく、子宮腔への影響、年齢、卵巣予備能、卵管の状態、排卵、男性側の因子などを含めて、妊娠までの道筋を考えることが大切です。
ここまで見てきたように、子宮筋腫があるからといって、必ず治療や手術が必要になるわけではありません。
一方で、過多月経や貧血などの症状が強い場合や、子宮腔を変形させる筋腫がある場合、妊娠を希望している場合などには、治療を検討することがあります。
次の章では、子宮筋腫の治療方法について、経過観察・薬物療法・手術の違いや、妊娠を希望する場合にどのような点を考えて治療方針を決めるのかを詳しく解説します。
子宮筋腫の治療方法
子宮筋腫が見つかったからといって、必ず治療が必要になるわけではありません。
症状がほとんどなく、筋腫も小さい場合には、定期的な検査を行いながら経過を見ることもあります。
一方で、過多月経や貧血、月経痛、腹部の圧迫感などの症状が強い場合や、筋腫が大きくなっている場合、妊娠を希望している場合などには、治療を検討することがあります。
治療方法は大きく分けると、経過観察・薬物療法・手術療法などがあります。
① 経過観察
症状が軽く、筋腫による大きな問題がない場合には、すぐに治療をせず経過観察を行うことがあります。
定期的な超音波検査などで、筋腫の大きさや状態に変化がないかを確認します。
子宮筋腫は良性の腫瘍であり、症状がなければ治療を急ぐ必要がないケースもあります。
ただし、月経量が増えてきた、貧血を繰り返す、腹部の圧迫感が強くなってきたなど、症状に変化がある場合には婦人科へ相談しましょう。
② 薬物療法
子宮筋腫に対する薬物療法には、月経量や痛みなどの症状を抑えることを目的とした治療があります。
例えば、月経痛に対する鎮痛薬や、過多月経に対するホルモン療法などが検討されることがあります。
また、GnRHアゴニスト・アンタゴニストなど、女性ホルモンの働きを抑える薬を使用して、筋腫を一時的に小さくしたり、症状を改善したりする場合もあります。
ただし、薬物療法は薬の種類によって作用や副作用が異なります。
妊娠を希望している場合には、治療中の排卵や妊娠への影響も含めて、主治医と治療時期を相談することが大切です。
③ 手術療法
症状が強い場合や筋腫が大きい場合、薬物療法だけでは十分な効果が得られない場合などには、手術が検討されることがあります。
妊娠を希望する場合には、手術によって子宮を残す子宮筋腫核出術が選択肢になることがあります。
子宮筋腫核出術
子宮筋腫核出術は、子宮そのものを残して筋腫を取り除く手術です。
筋腫の位置や大きさによって、開腹手術、腹腔鏡手術、子宮鏡下手術など、さまざまな方法があります。
特に粘膜下筋腫では、子宮鏡を使って子宮の内側から筋腫を切除する方法が検討されることがあります。
ただし、すべての筋腫を取り除けば妊娠しやすくなるというわけではありません。
妊娠への影響が考えられる筋腫なのか、手術によるメリットがどの程度あるのかを考えて判断することが重要です。
子宮全摘術
子宮全摘術は、子宮を摘出する治療です。
子宮筋腫による症状を根本的に治療できる一方、子宮を摘出するため、将来的に妊娠することはできなくなります。
そのため、妊娠を希望している場合には、基本的に妊娠希望を含めた治療方針の検討が必要になります。
妊娠を希望する場合、子宮筋腫は手術した方がいい?
ここは、子宮筋腫と妊活を考えるうえで非常に重要なポイントです。
「子宮筋腫がある=妊娠前に手術が必要」というわけではありません。
手術を検討するかどうかは、筋腫の場所や大きさ、子宮腔への影響、症状、年齢、卵巣予備能、これまでの妊娠歴などを総合して判断します。
特に、子宮腔を変形させる粘膜下筋腫などでは、妊娠への影響を考慮して手術を検討することがあります。
一方で、子宮腔を変形させていない筋腫については、妊娠率を高めることだけを目的として、すべての筋腫を手術するわけではありません。
また、手術には出血や癒着、子宮壁への影響などのリスクもあります。
そのため、妊娠を希望する場合には、
「筋腫を取ることのメリット」と「手術による負担やリスク」の両方を考えて治療方針を決めることが大切です。
子宮筋腫と不妊治療・体外受精
子宮筋腫があっても、タイミング法や人工授精、体外受精などの不妊治療を行うことはできます。
ただし、筋腫の位置や子宮腔への影響によっては、治療を始める前に筋腫への対応を検討することがあります。
特に体外受精では、採卵だけでなく「受精した胚をどのような子宮環境に戻すか」という視点も重要になります。
そのため、筋腫がある場合には、子宮内膜や子宮腔の状態を確認したうえで、治療のタイミングを考えることがあります。
また、年齢によって妊娠を急いだ方がよいケースもあるため、
「筋腫を治療してから妊活するのか」「妊活を進めながら筋腫を経過観察するのか」を主治医と相談することが重要です。
妊娠希望があるなら「筋腫」だけを見ないことが大切
子宮筋腫の治療方針は、筋腫だけで決めるものではありません。
年齢・卵巣予備能・卵管の状態・排卵・男性側の因子・妊活期間なども含めて、妊娠までの時間を考えることが大切です。
子宮筋腫がある状態で妊娠したら?
子宮筋腫があっても妊娠・出産することは可能です。
ただし、筋腫の位置や大きさによっては、妊娠中に筋腫が大きくなったり、痛みが出たり、胎盤の位置や子宮の形に影響したりすることがあります。
また、筋腫の位置によっては、流産や早産、胎位異常、分娩方法などについて注意が必要になる場合があります。
ただし、子宮筋腫がある妊婦さんすべてに問題が起こるわけではありません。
妊娠した場合には、妊婦健診で筋腫の位置や大きさなどを確認しながら、経過をみていくことが大切です。
妊活中の子宮筋腫と身体のコンディション
子宮筋腫がある方が妊活をしていると、「筋腫をどうするか」ということに意識が向きやすくなります。
もちろん、筋腫そのものについては婦人科で状態を確認し、必要に応じて適切な治療を受けることが大切です。
そのうえで、妊活中は睡眠、疲労、ストレス、冷え、身体の緊張、食事や運動など、日々のコンディションにも目を向けることができます。
これらは子宮筋腫そのものを小さくしたり、消したりするものではありません。
「病気を治すこと」と「妊娠を目指す身体の状態を整えること」は分けて考えることが大切です。
子宮筋腫に鍼灸は効果がある?
鍼灸は、子宮筋腫そのものを治療したり、筋腫を小さくしたりする治療ではありません。
また、鍼灸によって子宮筋腫がある方の妊娠率を確実に高められるという十分なエビデンスも確立していません。
一方で、妊活中の身体の緊張、睡眠、疲労、ストレス、冷えなど、
日々のコンディションを整えるための補助的なケアとして鍼灸を取り入れることがあります。
例えば、仕事や不妊治療による疲労が続いている、身体が常に緊張している、睡眠が浅い、冷えを感じるなど、
「筋腫そのもの」ではなく妊活中の身体全体の状態に目を向けていきます。
婦人科での検査・治療を基本としながら、
自分の身体の状態も整えていきたいという場合には、鍼灸を補助的な選択肢として考えることができます。
子宮筋腫と妊活で大切なこと
子宮筋腫は、女性に比較的よくみられる良性の腫瘍です。
筋腫があっても症状がなく、妊娠・出産に大きな影響がないケースもあります。
一方で、粘膜下筋腫など子宮腔を変形させる筋腫では、妊娠との関係を考慮して治療を検討することがあります。
また、筋層内筋腫や漿膜下筋腫についても、筋腫の大きさや位置、症状などによって対応は異なります。
そのため、
- 筋腫があるから妊娠できない
- 筋腫があれば必ず手術する
- 筋腫を取れば必ず妊娠しやすくなる
というように、単純に考えることはできません。
自分の筋腫がどこにあり、子宮腔にどのような影響を与えているのか。
そして、今の年齢や卵巣の状態、妊活期間などを踏まえて、どのタイミングでどの治療を選択するのか。
この2つを一緒に考えることが、子宮筋腫と妊活に向き合ううえで大切です。
子宮筋腫が見つかって不安になったら
子宮筋腫は、同じ病名でも筋腫の場所や大きさによって意味合いが大きく異なります。
妊娠を希望している場合は、筋腫だけを見るのではなく、「自分の場合は妊娠にどの程度影響するのか」という視点で婦人科の先生と治療方針を相談しましょう。
子宮筋腫についてよくある質問
Q1.子宮筋腫があると妊娠しにくくなりますか?
子宮筋腫があるからといって、必ず妊娠しにくくなるわけではありません。
妊娠への影響は、筋腫ができている場所や大きさ、子宮腔への影響などによって異なります。
特に、子宮の内側にできる粘膜下筋腫や、子宮腔を変形させる筋腫では、妊娠との関係を考慮する必要があります。
また、年齢、排卵の状態、卵管の状態、卵巣予備能、男性側の因子なども妊娠に関係するため、子宮筋腫だけで妊娠の可能性を判断することはできません。
Q2.子宮筋腫があっても自然妊娠できますか?
はい。子宮筋腫があっても自然妊娠することは可能です。
筋腫があっても、子宮腔への影響が少なく、その他の妊娠を妨げる要因がなければ、自然妊娠を目指せる場合があります。
一方で、筋腫の位置や大きさ、年齢、妊活期間などによっては、早めに不妊検査や治療を検討した方がよいケースもあります。
「筋腫があるから自然妊娠は無理」と決めつけず、自分の筋腫が妊娠にどの程度影響するのかを婦人科で確認することが大切です。
Q3.子宮筋腫は何cmから手術が必要ですか?
「○cm以上なら必ず手術」という明確な基準があるわけではありません。
手術を検討するかどうかは、筋腫の大きさだけではなく、
- 筋腫ができている場所
- 子宮腔を変形させているか
- 過多月経や貧血などの症状
- 腹痛や圧迫感などの症状
- 筋腫が大きくなっているか
- 妊娠を希望しているか
- 年齢や今後の妊娠計画
などを総合して判断します。
そのため、筋腫が小さくても治療を検討する場合があれば、大きくても症状がなく経過観察となる場合もあります。
Q4.子宮筋腫がある場合、妊娠前に手術した方がいいですか?
必ずしも手術が必要というわけではありません。
特に子宮腔を変形させる粘膜下筋腫などでは、妊娠への影響を考えて手術を検討することがあります。
一方で、子宮腔を変形させていない筋腫については、筋腫を取り除くことで妊娠率が改善するとは限らず、妊娠率を高めることだけを目的として一律に手術を行うわけではありません。
手術には出血や癒着などのリスクもあるため、
手術によって得られるメリットと、手術による負担の両方を考えて判断することが大切です。
Q5.子宮筋腫があると体外受精はできませんか?
いいえ。子宮筋腫があっても体外受精を行うことはできます。
ただし、筋腫の場所や大きさによっては、胚移植を行う前に筋腫への対応を検討する場合があります。
特に子宮腔を変形させる筋腫では、妊娠への影響を考慮して治療方針を決めることがあります。
一方で、子宮腔への影響が少ない筋腫では、手術によるメリットが明確でない場合もあります。
年齢や卵巣予備能などによっては、手術を優先することで妊娠を目指す時期が遅くなる可能性もあるため、
「筋腫を治療してから体外受精をするのか」「筋腫を経過観察しながら体外受精を進めるのか」を主治医と相談することが重要です。
Q6.子宮筋腫があると流産しやすくなりますか?
子宮筋腫と流産との関係は、筋腫の種類や位置などによって異なります。
特に子宮腔を変形させる筋腫では、妊娠経過への影響を考慮する必要があります。
一方で、子宮腔を変形させていない筋腫については、「筋腫があるから流産する」と単純に考えることはできません。
妊娠を希望している場合には、筋腫だけでなく、年齢やこれまでの妊娠歴なども含めて総合的に考えることが大切です。
Q7.子宮筋腫は閉経すると小さくなりますか?
子宮筋腫は女性ホルモンの影響を受けて発育すると考えられているため、閉経後には小さくなることがあります。
ただし、すべての筋腫が同じように縮小するわけではありません。
また、閉経後に新たに筋腫が大きくなっている場合や、出血などの症状がある場合には、自己判断せず婦人科で確認することが大切です。
Q8.子宮筋腫に鍼灸は効果がありますか?
鍼灸は、子宮筋腫そのものを小さくしたり、消したりする治療ではありません。
また、鍼灸によって子宮筋腫のある方の妊娠率が確実に高まるという十分なエビデンスも確立していません。
一方で、妊活中の身体の緊張、睡眠、疲労、ストレス、冷えなどについて、
日々のコンディションを整えるための補助的なケアとして鍼灸を取り入れることがあります。
婦人科で筋腫の状態を確認し、必要な治療を受けながら、
「妊活中の身体の状態も整えていきたい」という場合に、鍼灸を選択肢の一つとして考えることができます。
Q9.子宮筋腫があっても妊娠・出産できますか?
はい。子宮筋腫があっても妊娠・出産を目指すことはできます。
ただし、筋腫の場所や大きさによっては、妊娠中の痛みや胎位、分娩方法などに影響する場合があります。
筋腫がある場合でも、妊娠後は妊婦健診で筋腫の状態を確認しながら経過をみていくことが大切です。
妊娠を希望している段階から、
筋腫の状態と妊娠のタイミングを合わせて考えることで、自分に合った治療方針を検討しやすくなります。
以下の記事も、参考にしてください。
子宮筋腫があって「妊活中の身体も整えたい」と思ったら
子宮筋腫が見つかると、
「妊娠しにくくなるのかな?」
「手術した方がいいのかな?」
「このまま体外受精を続けて大丈夫?」
など、不安になることもあると思います。
子宮筋腫は、同じ病気でも筋腫のできている場所や大きさ、子宮腔への影響によって妊娠への意味合いが異なります。
そのため、まずは婦人科で筋腫の状態を確認し、必要な検査や治療を受けることが大切です。
そのうえで、妊活中は睡眠・疲労・ストレス・冷え・身体の緊張など、
日々の身体のコンディションにも目を向けることができます。
東京鍼灸京橋骨董通りでは、妊活中の身体づくりをサポートしています
- 月経周期や妊活状況に合わせた身体のケア
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鍼灸は、子宮筋腫そのものを治療したり、筋腫を小さくしたり、妊娠を保証するものではありません。
婦人科での検査・治療を大切にしながら、妊活中の自分の身体も整えていきたい。
そんな方に、妊活鍼灸という選択肢をご提案しています。
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